今は生産されていませんが、当時使われていたラケット。
現代に甦って、生産されても使いたい選手はいるかも知れませんね。
むしろ、いまだに使っている選手もいるかも知れません。
そんな懐かしき、名器ラケット11選です。
ボロン300
キング・オブ・1本シャフト。
言わずと知れたYONEXの超ロングセラー商品でした。
面の大きさが79inchとめちゃくちゃ小さかったが為に、上手い選手しか使えないラケットという印象もあり、ボロン300使っている人を見ると、『あの人は上手い人だ。』と思わせる程でした。
地区大会などでは、当たる選手がボロン300を使っているだけで、相手にプレッシャーをかけれる程の圧倒的存在感。
トップ選手達のほとんども、ボロン300を使用されていました。
いまだに根強いファンが多く、ボロン300以外を使わない、使いたくないといった選手も多いです。
そのくらい、他のラケットにはない打球感がこのボロン300にはあるのです。
数回カラーの変更があり、その間にはロングのボロン300も出ました。
廃盤になる際は、ボロン300FINALEDITIONとして発売され、ラケットには、FINALEDITIONの刻印と、今までとは違う、特殊なラケットケースに入れられる程でした。
ソフトテニスのレジェンドラケットです。
YONEXラケット界のカズといえる1本です。
Ti1200
Titan(チタン)シリーズで、ラケットの軽量化が流行っていた時に出たラケットです。
価格的にはコストパフォーマンスが良く、ソフトテニスはじめたての選手でも、使っている選手が多かったです。
ロングに設計されていて、面の大きさ、軽さ的にも、力がない選手でもボールが飛ぶラケットでした。
このシリーズも、数度カラーバリエーションがあり、人気の1本でした。
Ti1900
Titanシリーズでは、0が1少ないと前衛ラケット、
例として、Ti1200が後衛ラケットならば、Ti120が同シリーズの前衛用ラケットでしたが、Ti1900には同シリーズの前衛用ラケットがありませんでした。
その代わり、Ti180という後衛ラケットのシリーズがないラケットは出ましたが、特殊な1本でした。
価格もその期待の高さか、いい値段の1本でした。
Titanシリーズでは、軽量のラケットが多い中、比較的重めのラケットになっていました。
また、ラケットの表面加工が珍しいマット加工になっています。
ボロン300とTi1900がその当時の、トップ選手ラケットという印象のラケットです。
マッスルパワー6500
トップ選手は面が小さく、短いラケットを使用する選手が多い中、マッスルパワー6500は、ロングタイプで面もそんなに小さくないタイプのラケットでした。
ですが、マッスルパワー6500を使用する選手が中高生だけでなく、トップ選手まで使う程、とてもボールが走る1本でした。
YONEXでも意外性な1本だったのではないでしょうか。
マッスルパワーシリーズでは、カラーバリエーションが1種類のものが多いですが、マッスルパワー6500は種類があるものでした。
マッスルパワー7000
黒いラケットです。
マッスルパワー7000を使っている選手も、こだわりがある選手が多く、マッスルパワー7000しか使わないという選手も、多かったです。
そして、その当時、真っ黒のマッスルパワー7000はデザインとしてもカッコよかった為、それだけで使っている選手も多かったでしょう。
面が小さく、短い、マッスルパワー時代のトップ選手モデルの1本でした。
マッスルパワー7500
赤いラケットです。
最初の、マッスルパワーシリーズのラケットです。
通称【赤ラケ】
マッスルパワー7000同様、マッスルパワー7500を使っている選手にも、異常なこだわりがある選手が多く、赤ラケしか使わないとした選手も多かったです。
しかし、何故か折れやすいいわれ、確かに、だいたいの選手はマッスルパワー7500を1回は、折った経験があるのではないでしょうか?
そして、コアなファンが多かったのですが、廃盤になるのが早かった為に、マッスルパワー7500を誰かに譲ってもらおうとする人も多かったです。
当時はメルカリやラクマはありませんでしたので。
ナノフォース800S
YONEXシリーズ初の、2本シャフト型後衛ラケットです。
現在のソフトテニスのルールになり、旧ルールと違って求められるものが変わってきたのに対して、生まれた設計だったのでしょう。
同シリーズで1本シャフトのナノフォース8000がありましたが、当時は『後衛は1本シャフト』という固定概念が強く、最初はそんなに人気は無かったです。
ですが、時間が経つにつれ、評価が高まり、今のラケット達の礎になっているであろう1本です。
ボロン300がキングでありレジェンドならば、ナノフォース800Sは、現代ラケット達のルーツといったとこでしょう。
YONEXラケット界の中田英寿といえる1本です。
xystS1
MIZUNOのxystシリーズ最初の1本です。
現在のMIZUNOのラケットにも、このxystシリーズは継承されています。
現代MIZUNOラケットの祖といえる1本です。
Best of Best
xyst
違うシリーズのラケットにはなっていますが、その道を切り開いた、まさにMIZUNOラケット界の
野茂英雄といえる1本です。
xystS3
xystシリーズのボロン300に対するラケットという印象の1本。
印象的なのが、長崎インターハイ優勝した、的場・宮下ペアが、ダブル後衛で優勝した、ペアでした。
的場選手が左利きで、宮下選手が右利きであり、
的場選手がxystS3を、宮下選手がボロン300を使用していました。
その事もあり、YONEXならボロン300、MIZUNOならxystS3という、对なる立ち位置になったラケットです。
xystZZ
MIZUNO史上初の2本シャフト後衛ラケットです。
完全な2本シャフトというよりも、1本シャフトに少しだけ2本シャフトの要素を取り込んだという印象で、1本シャフトに分類されるかなと思われる1本で、その当時はその曖昧な形に、受け入れられにくく、そんなに人気は無かったです。
しかし、性能的には1本シャフトのしなりと、2本シャフトの安定性を兼ね揃えた、ハイスペックラケットで、使ったら、めちゃくちゃ好印象の1本でした。
ですが、初期はスペックよりも外見で判断されていたxystZZですが、時間が経つにつれて、中身をを評価され、愛用者が続出するほど、xyst史上最強のラケットと思われるラケットになりました。
その人気もあり、今では、xystZZの形を見て、変だと思う人はいません。
MIZUNOラケット界のイチロー、それがxystZZです。
そんな人気でしたが、廃盤になっています。
いまだにトップ選手でもxystZZを使っている選手も多いです。
もしかすると、進化してまた戻ってくるかも知れません。
xystTN
現在ではダブル前衛、ダブルフォワードという戦術がポビュラーになりましたが、それまでは前衛は前衛、後衛は後衛として、特にルール上は問題はなかったのですが、完全に近い分業制でした。
そんな中、中華台北がダブルフォワードでカットサーブを使い試合をしていました。
それによって、後衛は前の方に引っ張り出される為に、前衛をすることも増えていき、今ではシングルスの試合も増え、オールラウンダーを求められることもある時代になっています。
その先駆けとなったのが、先軽2本シャフト型後衛ラケットのxystTNです。
それまでは、ストロークメインだった為に後衛ラケットは、トップヘビーという先重を求められていました。
今は、プレイスタイルの多様化により、先重にするか、バランス型にするか、先軽にするかは個人に合わせ考える時代です。
xystTNは、ソフトテニス界の時代の流れを象徴するラケットでした。
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